STAXのポータブルドライバー「SRD-X Professional」が面白かった!

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みずにゃん

今日、27歳の誕生日を迎えることができました。

去年も書いたのですが、歳を取ることはすごく嫌になってきましたが(笑)、それでもうらにゃんが祝ってくれることを考えると、とても嬉しい一日になると思います。

さて、去年・一昨年と誕生日ネタにSTAXの話をチョイスしていますが、今年もSTAXの話をしたいと思います(笑)

今回は、STAXの昔のポータブルドライバー「SRD-X Professional」とイヤースピーカー「SR-404」の紹介です。

プロバイアスにも対応のポータブルドライバー「SRD-X Professional」

今でこそ、ポータブルオーディオが盛り上がっているおかげでSTAXもポータブルドライバー「SRM-D10」を出していますが、これがSTAXにとって初のポータブル機ではありません。旧スタックス工業時代から、ポータブルにも使えるドライバーが存在しました。

最初のポータブルドライバーは「SRD-X」(1979年発売)で、ノーマルバイアスオンリーのかなり古い製品です。そのSRD-Xを改良し、プロバイアスにも対応したのが今回紹介する「SRD-X Professional」(1986年発売)です。その後は「SRM-X Pro」(1990年)が登場するものの、イヤホン機「SR-001」が出て以降は、SRM-D10まで汎用5ピンタイプのポータブルドライバーは世に出ませんでした。

この「SRD-X Professional」との出会いは、去年の夏、最寄りのハードオフです。ジャンクコーナーのショーケースにひっそりと入っていて、動作未確認の状態で7,700円で並んでいました。ACアダプターは付属していませんが、出力が近いソニーのACアダプター(AC-50)をつないでみたら正常に動いたので、拾ってきました。7,700円はかなり安いと思います。

「SRD-X Professional」は、ノーマルバイアス端子に加えプロバイアス端子を追加し、2つイヤースピーカーコンセントを設けています。初代SRD-Xはヘッドホン端子から直接接続する形式でしたが、SRD-X Professionalでは他のドライバーユニットと同様にRCA端子の入力としています。

電源駆動は、乾電池駆動以外に、ACアダプターでの駆動が可能になっているため、据え置きにも使えます。

ボディはオールプラスチックで高級感は皆無ですが、肉厚のボディなので頑丈に作られています。そして、この恩恵でポータブルとして好適な軽さを実現しています。ただ大きさはかなり大きいので、DAPに繋いでとかではなく、家の中でちょくちょく移動するときなど向きです。

ACアダプター駆動なのに、クリアな音質

本体には、ボリュームダイヤルの他、バランスを調整するバランスコントロールを搭載しています。

今回、SR-303iMacのApple Musicから音を出してみました。たしかに、他のSRM-T1Sのような据置ドライバーユニットやSRD-7のようなアダプターよりは音質の劣化もありますが、それでもSTAXのエレクトロスタティック型イヤースピーカーの音色を潰すことなく、表情豊かな味が楽しめるのには変わりありません。

以前のSRM-Xhのような硬いゴリゴリした音でもなく、比較的柔和な立ち方をするので、長時間のリスニングにも耐えられます。でもちゃんと芯を残してくれるので、マイルドに音楽鑑賞を楽しみたい人に向いているのかな、と思いました。

SRD-X Professionalは、その機動性の高さから、時折PCやスマホから高音質で聴きたいときに手軽に使うドライバーユニットとして常用しています。
まだまだ第一線で活躍できる、頼もしい存在です。

2000年代前半のラムダシリーズの頂点「SR-404」

SR-202のアークを付けています

さて、話は変わり、ここからは「SR-404」の話をします。SR-404は、1999年発売のSR202/303と同時発売された、当時のラムダ系のトップエンドモデルでした。

SR-303との違いは、イヤパッドに本革を採用(303は人工合皮)したことと、コードの太さが太くなったことで情報量が増えている点で、振動膜の厚さはグレードに関係なく統一されています。

中はこんな感じ

SR-202と303を手に入れたからには、404も欲しいと思うようになり、それまで持っていたLambda Nova Signatureのイヤパッドがボロボロであることも加味して、去年秋、新しく迎え入れたのです。

音色的にはLambda Nova Signatureとほぼ変わらず、繊細な部分までを正確に描写する能力を備え持っていて、SRM-T1Sなどとの相性も抜群です。
とはいえ、303と404の音色の差は、202と303の差と比べたら僅差と言っても良いくらいで、自分の耳では価格差が出るほどの聞こえ方には感じませんでした。それに、303の装着感でも十分満足していたため、劣化の早い本革イヤパッドは確かに包み込みは良いですが、そこまで良いかというほどでもないかなと思います。

ただ、エントリーグレードやダイナミック型ヘッドホンと比べると、段違いに素晴らしいコンデンサー型ヘッドホンです。中古相場もだいぶこなれてきていますので、ステイホームの世の中、家で音楽を堪能するのにもいいかと思います。

ただし、一つ気をつけたいのが、修理は代替部品になること。振動膜などの心臓部はSR-407/507世代のものに、イヤパッドはSR-202と同等品になってしまうようです(誤情報でしたら修正します)。メーカー修理に出すとかえって音質や装着性の劣化を招かざるを得なくなるので、個人的には後継モデルのSR-407/507とか、派生機種のSR-404 Limitedをオススメしたいところです。
最後に余談ですが、SR-303はオリジナルでの修理が可能なようなので、イヤパッドが本革でなくても、という方はSR-303も良い選択肢ですよ(SR-303+EP-507の組み合わせも良いかも??)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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