止まらない「名古屋飛ばし」「名古屋冷遇」を考える(その1)

このサイトでは
アフィリエイト広告を表示しております。
ご了承の上、お読みください。 
▶詳しくはこちら

 

新記事↓(2017年6月)

[link url=”https://asobu.blog/archives/279″ title=”【「名古屋飛ばし」の現状】名古屋飛ばしは改善できているか?(2017/6)” content=”さぁそれからだいぶ経ちました。名古屋飛ばしは今どうなっているのか、アニメ以外の観点からも含めて述べたいと思います。”]

 

先日、このようなツイートをしたら、結構な反響がありました。

名古屋近郊に住み続けて20年、そろそろ名古屋圏で暮らすのは疲れてきたわ。
移住できる体制が整えば、いよいよ名古屋から出たいと思うほど、ね。

とくにここ最近、名古屋圏(=東海地方)に対する冷遇ぶりは止まりません。
ただでさえ交通が不便だったり、運賃が高かったり車がないと辛かったり、店が閉まるのが早かったりで住みづらいのに、自分の思う不満がこれだけでは止まらない。

今回は、2回に分けて2つのテーマに絞って「名古屋飛ばし」「名古屋冷遇」を考えたい。

「名古屋飛ばし」と「名古屋冷遇」

まず「名古屋飛ばし」「名古屋冷遇」とは何かを。

「名古屋飛ばし」とは東京や大阪では展開されているものが、名古屋エリアでは一切展開されないこと。
一方で「名古屋冷遇」は、名古屋でも展開はされているものの、東京大阪など他エリアに対して規模が小さかったりして、満足感の低いような事柄をこのブログでは指すことにします。

アニメにおける「名古屋飛ばし」の加速

この名古屋飛ばしが今一番進んでいるのが、「深夜アニメの地上波放映」だろう。

来月から始まる秋アニメも着々と放映局が決定していく中で、東海地方(在名5局+ぎふ三重)での放映のない作品も続々と出てきています。

自分がTLで見た限りでも既に数作品。
人気の高いはずの「とうらぶ」までもこの有様では・・・。
名古屋の審神者はもっとキレていいんだよ?

特に去年以降この傾向が非常に顕著になってきていて、これまで東京大阪と並んでアニメ視聴天国とされてきた名古屋エリアですら、他地方と一緒の扱いが増えてきて腹立たしく思います。
2010~2013年頃は東海地方でのカバー率も非常に高かったのですが、一転して14年半ば頃から枠数がクールを重ねていくごとに減っていくように感じました。秋クールで「グリザイアの果実」や「大図書館の羊飼い」などが地上波ネットされなくなってきたあたりから、地上波での名古屋飛ばしに対する不満がぽつりぽつり。
15年の冬春は少し持ち直したと思ったのもつかの間、夏クールになると枠が激減して、秋クールになるともうBSが無い環境ではまともに視聴が厳しい状況の放映数まで落ち込み1期放映があった作品ですら、2期を飛ばす作品も出てきました。
今年はさらに枠減して、30分枠の新作ベースで考えても東京で放映される作品の約半分が名古屋で飛ばされている事態に。
それが露骨になってきたのが次の秋クールであり、新作の放映数は5割を切る可能性も出てきているようです。


その裏で、福岡圏ではここ数年着実に放映数を伸ばしていて、まだ名古屋圏には及ばないものの秋クールも夏に比べて増枠しており、福岡に名古屋が逆転される日もそう遠くはないのかも。

 

<SPONSORED LINK>


 

ここまで人口需要をも無視してしまう要因は、名古屋のテレビ局側の問題と、アニメ制作側の問題、2つの方面で大きな障害があります。

■名古屋のテレビ局の問題

  • まず、愛知には独立局がありません。大阪も独立局はないものの、その分を周辺県独立局のサンテレビやKBS京都放送がネット受けしています。大阪北部であればアンテナ受信やCATV契約でこれら2局も視聴ができます。その一方で岐阜と三重にもそれぞれぎふチャンと三重テレビはあるものの、深夜アニメにはどちらかと言うと消極的です。
  • テレビ愛知の視聴エリアの問題。TVAは広域局ではなく県域局であるため、制作側も放映エリアの狭さから渋るといいます。ただし、岐阜や三重でもアンテナ受信やCATV受信はできますし、そんなこと言ったら東京MXだってサンテレビだって県域局なんだけどねぇ…。
  • 名古屋エリアはそれなりに都市圏ですから、放映枠の価格が高いといいます。そのため県域局で体力の少ないテレビ愛知は独立系アニメの番販購入を一部取りやめてその枠を通販番組や単価の安い海外ドラマに転枠が見られます。
  • TVA以外の在名局が深夜アニメに消極的であること。CBCは毎クール5枠を放映する東海地区で2番めに放映数の多い局ですが、かつては一週間遅れもザラでした(今はほとんど改善しています)。東海テレビはノイタミナはネットするものの、独立系は一切放映なし(10年ほど前にアイマスゼノグラシアをドタキャンした事例もある)。メーテレは全日アニメ制作局ではあるものの、キー局同様バラエティや音楽番組などにウエイトを置いているため深夜アニメは放映なし。中京テレビもキー局番組やローカル番組に割いているため放映枠はあるものの1~2枠と少ない。
  • TVAと角川の確執。過去に何度か喧嘩しており、テレ東制作以外で角川が関わった作品はぎふ三重に流れるのが基本の流れでした。しかし、その角川側が今年に入ってから東京関西以外での放映を渋るようになり、ぎふ三重ですら視聴ができなくなる事態に。
  • TVAでは昔はくっそ緩かった表現審査が厳しくなったため、「妹ちょ」「ToLOVEる」「マケン姫っ!」のようないわゆるギリギリ系のものがぎふ三重送りだったり、名古屋飛ばしだったり。

■アニメ制作側の問題

  • 一昔前はテレビ局が制作を担当することが多かったのですが、最近の深夜アニメの場合は多くが製作委員会方式を採用しており、「キー局が作ったから」とかいう理由やツテで放映する機会を失った。
  • 「けいおん」シリーズ放映のあたりから単純に深夜アニメの本数が急増し、従来の枠数ではそもそも抑えきれなくなってきた。新作アニメ数は今も微増している
  • 制作費を抑えるため、首都圏(MX+α)と近畿圏(だいたいがMBS・サン・KBS)だけの放映ケースを増やしてきている。放映局を減らすことで、東京関西では最速同時放映が可能となるメリットもあるようだ。
  • 全国放映のBS民放で視聴が可能なケースが多くなってきており、日本国内ならテレ東系を除く大半がBS民放で視聴可能。BS11は今となってはBSアニメ天国だし、BSフジやBS日テレなども力を入れてきている。BS-TBSも遅れ日数を大幅に縮小し現在は2日遅れで見られるようになってきています。BSの遅れ日数は昔より短縮していて、名古屋飛ばし出ない場合もBSのほうが早いこともあったりする。
  • 同様にネット配信もここ数年で発展してきているのも一因。ニコニコチャンネルだけでなく、バンダイチャンネル、GyaO!、dアニメストアなど数サイトを網羅すればほとんど好きなときに見られるのが魅力。dアニメは制作にも関わるほどの力の入れよう。
  • 名古屋人は全国的に貯蓄を好む傾向で、いわゆる「ケチ性」であることから、円盤やグッズ販売による売上を目的とした深夜アニメを放映しても、視聴者数に対しての投資額が薄いのも名古屋飛ばしの一因かもしれません。

・・・とまぁ、挙げたらきりがないんですよね(´・ω・`)

 

確かにBSでは見られるけど、BSを見るために国営放送の下請けと衛星契約をしなければいけないのって、気分が悪いよね
確かにネットでは見られるけど、ニコニコは論外、dアニメのHD画質ですらテレビ放映の画質には勝てないし、あんまり気分良くはならない。

名古屋なら大都市だから地上波でやってくれるよね?と思ってしまう分名古屋飛ばしだったときの落胆も大きい。

これなら最初からもっと田舎の方へ行って最初からBSとネット前提でアニメを見ていくほうが精神衛生的にもいいじゃんと思ってきます。

 

もっと、名古屋のテレビ局には深夜アニメを放映してもらいたい一心です。
なんとかならないのでしょうか?

 

<参考:15年夏以降で名古屋飛ばし・名古屋冷遇のあった主な作品(順不同)> ※は芳文社系

  • ご注文はうさぎですか?? ※(1期はTVAが放映したのに・・・)
  • 食戟のソーマ2期(1期はアニメイズム枠だったのでCBCで放映。2期はアニメイズム枠から外れ、東京での放映もTBSからMXに変更されている)
  • がっこうぐらし!※
  • あんハピ ※
  • 三者三葉 ※
  • ジョジョ第4部 (3期まではCBCが放映)
  • 魔装学園H×H (角川主導・ぎふ三重も放映せず)
  • プリズマ☆イリヤ ドライ!! (同上)
  • それは声優!
  • あまんちゅ!
  • Rewite
  • 少女たちは荒野を目指す
  • 俺がお嬢様学校に(以下略

 

  • ばくおん!! (三重テレビは1クール遅れ)
  • はいふり → ハイスクール・フリート (TVA放映はBSより2日遅れ)

全体的に「芳文社系」と「PCゲーム(=エロゲ・ギャルゲ)原作」は飛ばされやすい傾向があるといえます。

 



★鉄道模型の所有状況は随時更新しています。

★オーディオシステムの構成も随時更新しています。

https://asobu.blog/audio





★何でも聞いてください。

https://peing.net/ja/mc313_8507


じゃらん特集一覧