【鉄道模型をはじめよう!】#14 レイアウト(ジオラマ)のいろは

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今日はこんな記事です

鉄道模型の楽しみの一つが「レイアウトの制作」で、鉄道模型の中で最大の醍醐味といえるでしょう。今回は、「レイアウト」とよばれるジオラマとは何かを、基本的なお話を解説していきたいと思います。レイアウトの主役・ストラクチャーについても解説しています。

レイアウトとは?ジオラマとは?

鉄道模型は車両だけではありません。動いてナンボの鉄道模型ですから、その”背景”にあたる建物や情景も、鉄道模型のひとつです。

鉄道模型では、山などの地形、建物(「ストラクチャー」といいます)、情景パーツなどを使ったジオラマのことを「レイアウト」とよんでいます。

一般的には「ジオラマ」と呼ばれていますが、鉄道模型ファンの多くは車両が動く前提のものを「レイアウト」と、車両を動かなさい前提のものを「ジオラマ」と使い分けている人が多いようです。

鉄道模型の楽しみの一つとして、レイアウト製作があるのは以前取り上げましたね。もちろん車両ありきのホビーではあるのですが、レイアウトは鉄道模型の世界をより華やかにするための”隠れた主役”なのです。

さまざまな鉄道模型レイアウト

鉄道模型のレイアウトには、巨大なものからミニマムなものまで、さまざまな種類があります。

①固定型レイアウト

大きな台や板に線路やストラクチャーを固定して作り上げる方式です。最もリアルで巨大なものもふくめて自由自在につくりあげることができますが、その反面常設場所やメンテナンスの面で大きなデメリットも存在します。

巨大な床を確保できるレンタルレイアウト(後述)では、大半が固定型のレイアウトを採用しています。ポポンデッタのように2段構えにしているところも。

②分割式レイアウト

↑他の方の作例ですがこんなの

家の中でそこそこの規模で楽しみたい・・・そんなアナタにおすすめなのが分割式レイアウトです。

走行させるときだけ展開し、収納するときも多少コンパクトにでき、レイアウト製作も行いやすいです。複数人で作成して持ち寄って運転会として楽しむやり方もあります。TOMIXやKATOからは、分割式レイアウトの作成に便利なボードも発売されています。

その反面、立体的な配置が作りにくく、固定型と比べコンパクトとはいえ、それなりに場所を食うことには間違いありません。

この分割式レイアウトを特に推しているのがKATOで、国際規格「T-TRAK」の普及に取り組まれています。

③お座敷レイアウト・テーブルレイアウト

床やテーブルの上に組み立て式線路を敷き、固定しないで楽しむのは、「お座敷レイアウト」ともよばれます。レールを組み立てて走らすだけで手軽なので、ビギナーの方がはじめて楽しむレイアウトのひとつでしょう。

遊ぶときだけ組み立てるので、使用しないときの収納の面で有利ですが、地形などを作り込めないのでリアリティに欠けるのがデメリットです。また、組み立てと片付けの手間もかかります。

今販売されているユニトラックやファイントラック等のNゲージの線路の多くはお座敷レイアウトで使用できるように組み立て式となっています。

④マットレイアウト

TOMIXのジオラママットを使ったマットレイアウト

お座敷レイアウトは床が丸見えになってしまうのとケーブルがごちゃごちゃになるのが面倒です。そこで、お座敷レイアウトの下にマットを敷くことでリアリティ等を改善する方法があります。(当方では「マットレイアウト」と呼ぶことにします)

十年以上の前に、ある方が布を敷いてお座敷レイアウトをグレードアップする「敷き布レイアウト」を提唱されています。布を敷くだけでケーブルを布下に隠すことができるほか、色に合わせて雰囲気を手軽にチェンジすることもできます。

https://s-layout.com/

TOMIXからは、レールセットと組み合わせて使用できるジオラママットがあります。こちらもストラクチャーをポン起きするだけでリアリティが手軽にアップします。

⑤ミニジオラマ

このほか、走行を前提としないものもあります。その中でも安く手軽に作れるのが、「ミニジオラマ」です。

100円ショップで販売されているようなホビーケース等を活用し、展示を目的としたジオラマが作れます。数千円で作ることができるので、レイアウト工作入門にもオススメです。ミニジオラマを作ることができる子供向けの体験教室も各地で実施されているので、親子でチャレンジするのも良いでしょう。 お子さんの自由工作にもピッタリです。

⑥レンタルレイアウト

ビジネスの一環でレイアウトを設置しているお店もあります。このようなところは車両を自分で持ち込み、時間単位で線路を借りて走行させることができます。これを「レンタルレイアウト」といいます。

「レンタルレイアウト」は、専業で営業しているものから、鉄道模型販売店のサービスの一環で行われているものまで、全国各地にあります。家ではレイアウトを作って走らすことが難しい人でも、お金を払うことで手軽に楽しめる点が魅力です。

レンタルレイアウトについては、またの機会に解説したいと思っています。

レイアウトの主役 ストラクチャー&ジオラマ用品

そんなレイアウトになくてはならない存在なのが、「ストラクチャー」と呼ばれる建物や、ジオラマ用品です。

これらは、各種メーカーから完成品やキット製品が数多く出ているほか、自作することもできます。

完成品やキットでは、住宅をはじめ、各種ビル、工場、駅や車庫などの鉄道関連施設、商店など幅広い種類のストラクチャーが、KATO、TOMIX、グリーンマックス等の大手メーカーから発売されています。

さらに、レイアウトの脇役となるのが、人や車といったジオラマ用品です。せっかく街はできているのに人も車もなければゴーストタウンですよね。そこで、レイアウト用の人形や車、看板などさまざまなジオラマ用品が販売されています。とりわけトミーテックの情景コレクションや津川洋行などから豊富なジオラマ用品が出ていて、レイアウトを楽しく作ることができます。

また、地形については自作することにより作ることが一般的ですが、簡素な地形を作ることができるキットも各種発売されています。

まずは作例や技法を見てみよう

今日説明したように、レイアウト製作は非常に奥深い世界で、車両をいじって楽しむのとは違う楽しみがあります。

ぜひあなたもレイアウト製作してみませんか?

まずは、鉄道模型誌やネット上などで作例を見てみると良いでしょう。とくに鉄道模型趣味(TMS誌)はレイアウト製作の作例や技法が豊富で、非常に参考になります。

また、今年は残念ながら中止になるようですが、KATOが毎年高校生を対象とした「鉄道模型コンテスト」が実施されており、その作例を見てみるのもありでしょう。T-Trakをはじめとした分割式レイアウトの制作のいい参考になるでしょう。

この連載では、次回以降、レイアウト製作の方法や技法について、解説していきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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