空を走る名古屋のレールバス。マイクロエース・キハ11-300 東海交通事業(城北線)入線!

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今日はこんな記事です

名古屋北部に、東海交通事業城北線というローカル線があります。大都市郊外の立派な複線高架線を単行のレールバス・キハ11がトコトコ走る風景が魅力。そんな城北線のキハ11がマイクロエースから現行の仕様で製品化。2色で楽しめるセットとなっています。

名古屋随一のローカル線 東海交通事業城北線の魅力

名古屋の北に、「東海交通事業 城北線」という鉄道路線があります。

公式サイトに掲載の路線図より

枇杷島〜勝川を結ぶ短い路線で、名古屋周辺にある鉄道路線網の中でも随一のローカル線で、地元民でも利用者や鉄ちゃん以外からは知られざる存在となっています。

https://www.tkj-i.co.jp/about/

一見すると、第3セクターの地方私鉄の路線のようにも見えるこの城北線ですが、他の鉄道路線ではなかなか見られないユニークな点がたくさんあります。

  • JR東海子会社の東海交通事業が運営。施設所有はJR東海
  • 愛知県唯一の非電化路線[1]武豊線は2015年電化済
  • そのわりに複線高架[2]非電化で高架複線なのは他には伊勢鉄道くらいしかない。同じく非電化複線高架区間のあったJR学園都市線は電化済
  • データイムは1時間に1本、名古屋市内を単行レールバスがトコトコ
  • 非バリアフリーの王様[3]JR管轄の枇杷島駅と小田井駅のみエレベーターがある
  • 四半世紀以上もずっと仮駅のまんまの勝川駅[4]ただしJR駅は城北線乗り入れを前提に準備工事はされている
Wikipediaから引用。高速道路と並行する立派な線路を単行が行き来する

名古屋の街中と高速道路(名二環)をバックに、立派なつくりの高架線を単行レールバスがトコトコ走る姿は、ここくらいでしか見られないでしょう。

・・・とまぁ、言い出せば色々あるのですが、JR東海が設備を保有し、駅業務などを同社より受託する立場の東海交通事業が運営をしていることからか、廃線議論は一度もなく今に至っています。

キハ11をキハ11で置き換える

城北線は部分開業時はJR東海よりキハ40を借り入れていましたが、全線開業時に軽快気動車(レールバス)のキハ11形200番台を4両導入し、東海交通事業の所有としました。このうち城北線用に最適化された201と202が専ら城北線用となり、基本番台と同じ装備の203と204はJR東海に貸し出す形で美濃太田車両区に配属され、実質的にJRの車両でした。

その後、JR東海はキハ40系とキハ11(300番台除く)を置き換えるべくキハ25系を導入。これと武豊線から移ってきたキハ75により、従来鋼製のキハ11は全車置き換えられましたが、同じタイミングで城北線の200番代がステンレス製の300番台へ置き換えられることが決まりました。

JR時代のキハ11 302。Wikipediaより引用

これにより301と302を東海交通事業が購入。301が城北線カラー、302がもとのJRカラーで運用されています。ちなみに、置き換えられた200番台はひたちなか海浜鉄道へ移籍しています。

これにより、この2両が検査時の予備車を名松線や紀勢線で運用される名古屋車両区の同型車両で運用することができる[5]以前は美濃太田から車両を借りていたため遠距離の回送が必要だったため、より車両運用がスムーズになったようです。

現役車両、2両セットで初登場

以前よりキハ11のNゲージはマイクロエースよりリリースされており、旧型の城北線仕様も過去に何度か生産がなされています。

今回は車両が置き換わった後ということで、現行の300番台の2両が初めて製品化されることになりました。

今回も2両セットでの登場です。今回は予約しませんでしたが、マイナー車種なので発売一週間後でも普通に手に入りました。

基本的な車体構造だけでなく、サイドミラーまで再現されているあたりは、さすがマイクロエースといった感じです。サイドミラーまで再現してくれないトミーテック(TOMIX)も見習ってほしいものです(定価上げてくれてもいいので・・・)

3次車は導入が313系1次車と同時期とだけあって、313系や311系からフィードバックされている点もあります。ライト配置も313系に準ずる形となっています。

301が動力車、302はトレーラー。重連で走らせることを想定してか、片側はアーノルドカプラーなのですが・・・そもそも実際の運用では重連で走行することはまずないので、両方動力車にするか、単品販売のほうが良かったんじゃないかなと思います。カプラーもデフォルトはダミーで、重連用は付属くらいで良かったのではないでしょうか。

最近のマイクロエース製品の動力はあまりいい印象じゃないです。このキハ11もスローが効きにくく、ガックンガックンしてます。お値段もそれなりにするのだから、もう少し精度上げてほしいなと思ってしまいます・・・。

いろいろダメ出しもしてしまいましたが、あまり見向きもされないような路線の車両もこうやって製品化してくれるマイクロエースさんはやっぱりなくてはならない、ありがたい存在ですね。地元民としてとっても嬉しいことこの上ありません。

先日紹介した鶴舞線の3050形などと組み合わせて、小田井のダイナミックな立体交差なども楽しめそうですね。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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脚注

脚注
1武豊線は2015年電化済
2非電化で高架複線なのは他には伊勢鉄道くらいしかない。同じく非電化複線高架区間のあったJR学園都市線は電化済
3JR管轄の枇杷島駅と小田井駅のみエレベーターがある
4ただしJR駅は城北線乗り入れを前提に準備工事はされている
5以前は美濃太田から車両を借りていたため遠距離の回送が必要だった