【鉄道模型をはじめよう!】#13 トミーテック「鉄道コレクション」の遊び方

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今日はこんな記事です

TOMIXを展開する大手メーカー・トミーテックが展開する”もうひとつのブランド”に「ジオコレ」があります。その中で、鉄道車両を製品化している「鉄道コレクション(鉄コレ)」というグループがあります。今日は、この鉄コレの遊び方を紹介していきます。

今日は、連載「鉄道模型をはじめよう!」の最新回です。今回は、トミーテック「鉄道コレクション」にスポットを当てます。

トミーテックのディスプレイモデル「鉄道コレクション」

トミーテックは、鉄道模型ブランドTOMIXを展開する大手メーカーですが、TOMIXとは別の鉄道模型ブランドとして「ジオラマコレクション」、通称「ジオコレ」を展開しています。

「ジオコレ」はNゲージまたはHOゲージにスケール化した製品群の総称です。製品ジャンルごとにシリーズが細分化されており、バスをモデル化した「バスコレクション(バスコレ)」、一般車をモデル化した「カーコレクション(カーコレ)」、トラックをモデル化した「トラックコレクション(トラコレ)」、トレーラーをモデル化した「トレーラーコレクション」、各種建物を展開する「建物コレクション」、情景小物を展開する「情景コレクション」など多岐にわたります。

https://www.tomytec.co.jp/diocolle/

その中で、鉄道車両をNゲージサイズ、つまり1/150で展開しているのが、「鉄道コレクション」、略して「鉄コレ」です。

鉄コレ製品のひとつ、名古屋市交通局3000形

「鉄コレ」は、TOMIXでは製品化されていない車種を中心に、TOMIXとは別のコンセプトで展開されているディスプレイモデルです。ディスプレイモデルではあるのですが、後述するように走行化パーツを取り付けることで鉄道模型として遊ぶことができるのが特徴です。

鉄コレの特徴

「鉄コレ」とTOMIXでは製品スタンスに違いがあり、同じ会社ですがコンセプトは全く別のものであると言えます。

価格設定が概ね安価

ディスプレイモデルであるため、価格設定はオープンパッケージで1両あたり1,500円と安価です。4両編成で定価¥6,000であり、走行化パーツと合わせてもTOMIXの4両編成よりは安価で済ませられます。

中国製

鉄コレ製品は全て中国生産です。それに対し、TOMIXは一部アクセサリーを除き大半が日本製で、細部を見ると塗装・印刷などにクオリティの差が若干あります。

再生産がない

鉄コレ製品は一回きりの生産であり、TOMIXのように再生産が行われていません。ただしバリエーション展開が盛んなため、同じ色・形式の車両が車番違いで再登場することは多々あります。

ライト類は非装備

あくまで安価なディスプレイモデルとして発売されているため、TOMIXでは標準となっているヘッドライト・テールライトの他、オプションの室内灯の取り付けもありません。また、貫通幌も付いていません。

カプラーはダミーを除き全てアーノルドカプラーで、TNカプラーは公式には非対応です(取り付け部分があるため、取り付けは可能です)

豊富なラインナップが魅力

JRから私鉄まで、豊富なラインナップ

最初の頃は私鉄会社の古い車種が中心でしたが、現在はJRの車両から中小私鉄まで、幅広い車種が製品化され、最近では西武30000系や西鉄3000形など、現役車両の中でも比較的新型の車種も積極的に製品化されるようになりました。

現役車両のひとつ、叡山電車の「ひえい」

TOMIXでは広く網羅しにくい私鉄車両も数多くリリースされていて、とくに私鉄がメインの人にはグリーンマックスやマイクロエースと並んで重要なポジションになっている人も多いのではないかと思います。とりわけ鉄コレは通勤車両に特化していて、マイナーな車種まで網羅してくれるという面で存在感が大きいのです。

ブラインドパッケージとオープンパッケージ

オープンパッケージはこんな感じで販売されている

鉄コレは、中身の分からないブラインドパッケージの製品と、オープンパッケージのものがあります。オープンパッケージが主流にはなっていますが、ブラインドパッケージも定期的にリリースがなされています。

ブラインドパッケージのボックス

ブラインドパッケージは「第○弾」という製品名で、1ボックス10個入り。全10種+シークレットの内容で、シークレットが入っていない場合は1ボックスで全種揃うため、ボックスで購入する人も多いほか、タムタムやポポンデッタでは開封販売もなされています。

事業者限定商品について

上の「名古屋市交通局1400型」が事業者限定の鉄コレ。製造はトミーテックだが販売は名古屋市交通局が担当し、地下鉄の各駅等で販売がなされた。

このほか、鉄コレには一般流通の商品とは別に、「事業者限定商品」があります。これは、特定の鉄道会社や関連会社、卸問屋などが販売元になり、特定の場のみで発売される形態の商品です。ウェブ通販限定の商品もあります。

この中で阪急と京阪は毎年事業者限定の鉄コレをリリースしていて、沿線の駅・系列店舗や各種イベント[1]日比谷公園での鉄道フェスタ等で販売がなされます。販売数や入手場所が少ないことから、完売後はプレミア価格で中古取引されるものも多々あり、僕はこの発売形態は嫌いです[2]とくにこの2社は名古屋での発売箇所が一切なく京阪に至っては通販もないという点で否定的にならざるを得ません

鉄コレの動力化

先述したように、鉄コレ製品は別売の動力ユニットトレーラー化パーツを用いることで、他社Nゲージと同じように走行させることができます。製品パッケージに、使用する動力ユニット・トレーラーパーツの品番が記載されています。これらの走行化パーツは鉄コレ製品を取り扱いお店で購入できます。

動力ユニットはフライホイールも入っていて、TOMIXのユニットほどではないですが、スムースな走行が可能。トレーラーパーツは、T車用のパーツで2両分の金属車輪と交換用のアーノルドカプラーとウエイトが付属しています。

動力ユニットの例(TM-08R)
トレーラーパーツの例(TT-04R)

例えば、4両編成の場合は、動力ユニット1つと、トレーラーパーツ(大半はTT-04R)が2個(3両分)必要になります。

動力車はもとの床板から床下機器パーツを動力ユニットへ移植し、動力ユニットを車体に装着するだけ。T車も、車輪とカプラーを交換してウエイトを追加するだけ。初心者でも手軽に交換できるため、初めての鉄道模型としても問題はないでしょう。

まとめ

今回は、「鉄コレ」こと「鉄道コレクション」について解説しました。

名前の通りコレクションするだけでなく、実際に走らせて楽しむこともできる魅力は大きいですよね。

みずほちゃん

毎月コンスタントに製品がリリースされているので、気になるのがあったら買ってみてくださいね。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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脚注

脚注
1日比谷公園での鉄道フェスタ等
2とくにこの2社は名古屋での発売箇所が一切なく京阪に至っては通販もないという点で否定的にならざるを得ません